ハワイに咲いている美しい花!花図鑑や意味まとめ
リゾート地として全世界から注目を集め、連日観光客で賑わうのがハワイですね。
観光スポットが多く、1回の旅行では到底全てを回りつくすことができないほどで、何度もハワイへ訪れる人が多いのも納得でしょう。
そんなハワイですが、意外と知られていないのが「花」の種類が多いという点。
ハワイは太平洋の真ん中に位置する島々で構成されており、火山の噴火によって陸地が誕生した経緯があるので固有種が多いのです。
ここでは、ハワイに訪れたら一度はその目で確認したい、ハワイの花について紹介していきます。
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1.「コキオ・ケオ・ケオ」白いハイビスカス
ハワイの固有種として知られているのが、「コキオ・ケオ・ケオ((Hawaiian White Hibiscus)」です。
標高が高く、湿った森に自生しており、モロカイ島、オアフ島、カウアイ島に原種があります。
コキオ・ケオ・ケオは繊細でレイなどには使用せず、昔のハワイアンは儀式などに使用していたと言われています。
ハイビスカスと聞くと、ハワイを代表する花とのイメージがあるかもしれませんが、それらは品種改良されたもの。
元となった原種の一つが、このコキオ・ケオ・ケオなのです。
コキオ・ケオ・ケオはオアフ島であれば、どこでも見ることができます。
2.「オヒア・レフア」溶岩台地で見られる赤い花
ハワイ島の花とも知られているのが、「オヒア・レフア(Ohia Lehua)」です。
ハワイへの移住が始まる前から、ハワイに現存していたとされる花と言われています。
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ハワイ島の火山付近で確認されている珍しいタイプの花で、赤い糸のような花びらがまとまった形をしており、レイなどで使われます。
「ペレの女神ととオアヒ」という神話にも登場し、悲恋花としても有名。
3.「コア」乾燥地に自生する花
ハワイの花として有名なのが、「コア(Acacia Koa)」ですね。
ハワイ諸島で一番古い樹木とされ、湿地や乾燥地などに広く自生している花です。
ボンボン状のクリーム色をした花を咲かせ、小さいながらも力強い形をした花は見る者に元気を与えてくれます。
コアはカヌーやサーフボードなどに用いられるなど、上質な木材として貴重な存在でした。
歴史建造物にもコアの木材が使われ、ウクレレの素材としても親しまれています。
まさにハワイの生活に根付いた樹木と言えるでしょう。
4.「コキオ・ウラ」赤いハイビスカスでハワイ州花にも選ばれた
ハワイの固有種「コキオ・ウラ(Hibiscus kokio)」は、ハワイ州花として最初に選ばれました。
以前はマウイ島やオアフ島で確認されていましたが、現在は数が減ってしまい自生しているコキオ・ウラを見るのは難しくなってきているのが現状です。
普段目にするハイビスカスに比べ、小ぶりなのが特徴で繊細なイメージを見る者に与えてくれます。
5.「マオ・ハウ・ヘレ」現在のハワイ州花に指定されているハイビスカス
さきほどのコキオ・ウラは、一番最初の州花に指定されたハイビスカスで、現在の州花に指定されているのが「マオ・ハウ・ヘレ(Hibiscus Brackenridgei )」です。
ハワイ固有種で黄色いハイビスカスとして人気がありますが、コキオ・ウラと同様に自生している花は希少になってきました。
絶滅の危機に瀕しているので、様々な保護活動がなされています。
6.「コオロア・ウラ」一度絶滅したと思われた幻の花
釣り鐘型をした可愛らし花が、「コオロア・ウラ(Abutilon Menziesii)」です。
ハワイ住民の間では、「レッド・イリマ」と呼ばれており、その名前の通りピンクやくり色をしているのが特徴。
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この花を使って昔のハワイアンは、豪華なレイを作っていたと言われています。
オアフ島においては絶滅したと思われていましたが、1990年代半ばに発見されたという幻の花で、現在はオアフ島の各地に栽培されたコオロア・ウラを確認できるでしょう。
日本ではお目にかかれない、珍しい形をした花なので覚えやすいです。
7.「アーヒナヒナ」絶滅が心配される貴重な花
ハワイ島のマウナ・ケアなど標高の高い噴石地帯で自生しているのが、「アーヒナヒナ(Silversword)」です。
高山植物らしく、球状の形をしているのが特徴で、銀色の葉が集まってサボテンを思わせます。
夏になると、茎が葉の中央から伸びて、この茎の周囲に黄色の花を咲かせます。
ハレアカラクレーターの広い範囲に、以前はアーヒナヒナが自生をしているほど、ハワイで一般的に見られる花でした。
ところが人間が持ち込んだ草食動物に食べられてしまったり、採取が進んで個体数が激減。
今では絶滅危惧種に指定され、絶滅が心配される貴重な花となっています。
8.「ウィリウィリ」オレンジ色の花が見る者を癒す
ハワイ固有のデイコの木として、オレンジ色の花を咲かせるのが「ウィリウィリ(Hawaiian coral tree)」です。
昔からハワイにおいて、「ウィリウィリの花が咲くころは、サメが噛む」なんて言葉があります。
これはウィリウィリの花が咲く季節と、ビーチにサメが出現するシーズンが被るためで、ここから分かる通りハワイの地元民からも良く知られた花です。
ウィリウィリの実を使って、レイを作っています。
ワイコロアの標高およそ300mほどに自生をしているので、そこで見ることができるでしょう。
まとめ
ここでは、ハワイに訪れたら一度はその目で確認したい、ハワイの花について紹介していきました。
ハワイは大小さまざまな島から成り、標高は4000mを超えるなど起伏が激しいことでも知られています。
太平洋の真ん中にある孤島なので、固有種が多く特徴的な花がいくつもあるのです。
一部は絶滅が心配されるほど数が減ってきており、今後の保護活動が注目されます。