免税店でも課税される?ハワイの免税店で買い物する際の注意点
常夏の楽園のイメージが強く、連日多くの観光客が足を運ぶのが「ハワイ」ですよね。
ハワイに行くことで、日ごろのストレスを発散できますし、現実から離れた環境は心身共にリラックスさせてくれます。
そんなハワイでの楽しみといえばお買い物ですが、中でも免税店でのショッピングはツーリストの特権です。
しかしこの免税店、注意しなければ脱税として逮捕される可能性があることをご存知でしたか?
ここでは、ハワイの免税店の特徴と注意点について紹介していきます。
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1.ハワイの免税店はどんなところ?
ハワイの免税店として有名なのが、「Tギャラリア ハワイ by DFS」と呼ばれるワイキキの真ん中にあるお店ですね。
また行きや帰りの飛行機内、両空港内に置かれている免税店も、その機能を有しています。
ではハワイの免税店で商品を買うべきだと、どうして言われているのでしょうか?
実は免税店で買うと、ハワイ州が設定している税金を抜きにした価格で購入できるのです。
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そのためハワイの税金がかかっている他のお店で購入するよりも、ハワイの免税店で買ったほうがお酒やたばこなどを安く買えます。
これは非常に魅力的ですから、免税店で商品を買うべきだと言われています。
2.ハワイの免税店で買っても日本の税金がかかる?
ハワイの免税店で安く商品を買えてラッキー。
そう思えるかもしれませんが、実は免税店で購入した商品であっても日本に持ち帰ったとき、すべてが課税対象となります。
日本に商品を持ち込んだ時点で、免税店で購入しようが、他のお店で買おうが、日本の税金がかかるのです。
30万円のドレスを購入した場合、それを日本に持って帰ると日本の税金がかかります。
税金の計算をすると、30万円のドレスは1万4300円の税金が発生するのです。
ハワイの免税店以外で30万円のドレスを購入すると、ハワイの税金で計算するとおよそ32万円。
ですから、免税店で購入しても実際は日本で税金がかかるので、あまりお得ではありません。
もしこの点を認識せずに、税関審査の書類にウソを記入したら、脱税として「10年以下の懲役または1000万円以下の罰金」の罪になる可能性があります。
知らなかったでは済まされないので、免税店で買い物をする際は十分に注意をしてくださいね。
3.ハワイの免税店で買った商品は全て課税対象になるの?
免税店でも、別のお店でもハワイで購入した商品を日本に持ち買ったときは、原則として日本の税金がかかります。
ですが、日本の税関では「免税範囲」というものが設けられており、この免税範囲内であれば、一切の課税がされません。
この点を知っておけば、免税店で購入した商品を日本に持ち帰っても、課税されないので結果的にお得に買い物ができることになるのでぜひ知っておきましょう。
まず、免税範囲について見ていきます。
免税範囲はお酒、たばこ、香水に対してかけられています。
お酒であれば、760mlが3本、タバコは日本製、外国製それぞれ1カートン、香水は2オンス(59ml)までが免税範囲です。
この範囲を超えると、その分が課税対象となるので、この3点を購入する際には量を注意しておきましょう。
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さて、お酒とたばこ、香水以外の商品は「その他のもの」に分類されます。
旅行中に購入した商品の合計金額が、海外市価20万円以内であれば「免税」となるのです。
もし合計金額が20万円を超えた場合でも、15万円のバッグと6万円のズボンを買ったとしたら、6万円のズボンが課税対象となるというように、旅行者が有利になる課税の仕方になります。
ただし、30万円のドレスのように単品で海外市価20万円を超えるなら、その全額に対して課税されます。
お土産でばらまき用に1つの商品を、大量購入する人もいるでしょう。
実は1つの商品の海外市価が1万円以下であれば、原則として免税です。
もしハワイで1000円のリップクリームを購入した場合、9個までは免税になります。
4.ハワイの免税店という言葉の誤解には要注意!
ハワイ旅行でお土産などを買う定番の、「DFS」は免税店ですが、名前を聞くと税金が免除されたお店と思いますよね。
これはハワイの税金が免除されているだけで、日本はまた別枠で考えなければいけません。
免税店のスタッフはこの点を理解しているので、旅行者がたばこや香水、お酒などを購入しようとする際、日本の税金がかかることを教えてくれます。
それか、日本の税関で課税にならない範囲で商品を売ろうとしてきます。
ですから免税店で購入したものは、今まで一度も日本の税関で課税対象になったことがなく、「免税店で購入するものは、日本の税関で申告しなくてよい」との間違いが広がっているのです。
この誤解は課税が必要だったとき、申告漏れという事態になるので注意しなければいけません。
免税店で購入したものであっても、原則として日本に持ち帰れば課税対象となる点を忘れずに買い物を楽しみましょう。
まとめ
ここでは、ハワイの免税店の特徴と注意点について紹介していきました。
ハワイ旅行の楽しみといえば、免税店でのお買い物ですが、実は日本に持ち帰れば日本の税金がかかります。
原則全ての商品が課税対象になりますが、「免税範囲」が設けられており、この範囲を超えない限りは課税されません。
この点を知っておくと、ハワイの買い物がより便利になるので仕組みを理解しておきましょう。